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1st day 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
2nd day 10 11 12 |
3rd day 13 14 15 16 17 |
4th day 18 19 20 21 |
5th day 22 23 |
6th day - |
7th day - |
8th day 24 25 26 |
9th day 27 |
10th day 28 29 30 |
11th day 31 32 33 |
12th day 34 35 36 |
13th day - |
14th day 37 |
15th day - |
16th day 38 |
17th day - |
18th day 39 |
19th day 40 |
20th day 41 42 |
21st day 43 |
22nd day 44 45 |
23rd day 46 47 48 49 50 |
24th day 51 52 53 |
25th day 54 55 56 57 58 59 |
26th day 60 61 62 63 64 |
27th day 65 |
28th day 66 67 |
29th day 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 |
30th day 79 80 81 82 83 |
31st day 84 85 86 87 88 |
32nd day 1 |
epilogue Mount Koya |
<22日目 / 22nd day>
この日は、何としてでも大寶寺近くの宿(国民宿舎)にはたどり着かないとならず、2:42に起床して3:10に出発。松乃屋旅館さん、ありがとうございました。 真っ暗な内子市街、肌寒いです。 大寶寺まで43km、岩屋寺まで52km。 もうもうと立ちこめる霧の中を歩き続け、あっという間に昨日の石浦バス停到着。 福岡酒店さんの自動販売機で、こんな時間に何か買っているおじさん。 トンネルに入ります。写真は撮れませんでしたがトンネルを抜けると果たして無料宿がありました、電気がついており何人かは泊まっている模様。屋外に出てタバコを吸っているお遍路さんもいました。お先に失礼します。 東の空が少しずつ明るくなってきましたが、明るくなるまではほんと恐怖体験でした、「真っ暗」「濃霧」「車は皆無に近い」の三拍子。肝試しといっても言い過ぎではなかった...。でも星空はすごくきれいでした!! 霧の向こうの民家。 それにしても、宿もしくはそれを示す看板などは見つからず、内子に引き返して泊まってよかったと改めて思いました。(私が見落としているだけで本当はあるのかもしれないけど) 左手に、川向こうの集落を見ながら、進んで行きます。時刻はまだ5時台。 民家の電気もまばらです。 たちこめる霧は相変わらずですが、徐々に明るくなってきました。グリーグのペールギュントの「朝」が頭の中で鳴り響きます。 今度は川を右に見ながら。 生い茂る若葉が美しいです。 久しぶりの休憩所、でも休むことなく進みます。 379号線と380号線の分岐、まっすぐ(380号線)を行きます。 山に立ちこめている霧が徐々に晴れてきました。テンションがあがります! 川をよくみると... 真っ赤な鯉が元気に泳いでいます!! 孤高の鯉。 太陽はまだ低いため、渓谷を照らすには至らず。 日差しが出て来て、影法師がくっきり。 民家の多いところへ来ました、もうすっかり青空です。 小田高等学校の前を通ります。 歩き通しなので、そろそろ休憩が必要かな...ということで、まずは道の駅「小田の郷せせらぎ」を目指します。 まだ7時なのに、日焼け止めが欠かせないくらいの日差しに。 到着、道の駅。お手洗いお借りしました、ありがとうございます。オープンは8時からということで、スタッフのみなさんが品物を準備されていました。ペットボトルお茶を自販機で買って、すぐに出発。 小田休憩所、寝袋で寝ているお遍路さんがいらっしゃいました。 お先に失礼いたします。 やがて、道が急に狭くなりました。車のすれ違いや追い越しは一切不可能。トラックと軽自動車が向かい合った際には軽自動車が手慣れた手つきでバックし、トラックを先に通していました。 そうそう、こういうところでは落石に気をつけねば...。(汗) 若い草木の緑が鮮やか。 このあたり、徳島でのなべいわ荘から大日寺までの道に、雰囲気が少し似ているような。 そして、遍路道の指示あり、大寶寺まであと16.5kmとな。 民家のそばを通る山道。 あの暗がりの中に入って行けとな...はい、入って行きます。(笑) 枝を踏みしめながら。 強い日差しも、木々が和らげてくれます。 民家のすぐそばを通る遍路道。 このあたりで何と痛恨の標識見失い。出るべき道路があるのにあそこに這い上がれない...ちょっと焦りました。どうやら、のぼる方面の道を見逃した、および標識がなかった、両方が原因。森の中の道をひたすら迷い歩きました。 最後は、草ぼうぼうの道を踏み荒らすように歩いて大きい道路に這い上がり、何とか真弓休憩所(写真)にたどり着いたのでした。ああよかった。時刻は8:44。 トンネルを出て更に歩き続ける。 鏡のような水田です。 民家はそれほど多くはありませんが、それでもときどきあります。機械いじり中のおじいちゃんや、畑仕事中のおばあちゃんと、会釈を交わしました。2人とも昔ながらの麦わら帽子でした。 遍路道への分岐があったので、遍路道を選びます。 並走する380号線。おなかが減ってきましたが、それにしても(道の駅を除いて)食べ物屋さんが今朝から一軒も見当たらない...。(見落としているだけかもしれないけど) 水田とビニールハウス。 そして、山に登れという遍路道。「農祖峠ルート 大寶寺まで6.8km」とのこと。こりゃあ行ってみるしかない。 どんどん山が深くなっていく。それにしても、上り坂で全くバテません、スクワット恐るべし。 渓流のそばを行く。 木漏れ日が美しいです。 長時間歩いていても、標識があるとやはり安心します。 若葉の生い茂る中を行く。 森の上り坂です。2人のお遍路さんが先客、結構速いペースで歩いていらっしゃいましたが、やがて追いつき挨拶。恐れながら追い抜かせていただきました。 続くよ続くよ、上り坂...。 凛々しくまっすぐ伸びた木々のそばを行く。 そして出たのは民家のそば。おばあちゃんが、「冷蔵庫入ってなくて冷えていないけど」と仰りながらもオロナミンCをくださいました、ありがとうございます。 暫し、舗装された道。 そして再び山道ですが、それほど険しくはありません。逆打ちと思われるお遍路さんと挨拶しました、ちょっとだけ会話:「44番はすぐでしょうか?」「登ると下りがあって、すぐ」「ありがとうございます」。 分かれ道でも標識があるとほんと安心します。左は大寶寺まで3.4km、右は岩屋寺まで9.5km。左を行きます。 地図によると、そろそろ国道33号に出られる予感。緩やかな下り坂をずっと行きます。時刻は11:10、さすがにそろそろ食べたいな...。何かあることを祈るしかない。おなかがぐうぐう鳴りっぱなしです。(笑) そして国道33号に出てから、右にみえた「真木食堂」で即決。店はかなり混んでいました(駐車場の車も多いですね)、鍋焼きうどんが本当に美味しかった!! スープまで全部飲み干しました。大寶寺への方角まで教えてくださり(30〜40分かかるよとのこと)、お手洗いまで貸していただき、本当にありがとうございました。 さあ、大寶寺の方角へ。久しぶりにみたコンビニエンスストアの看板!! 内子からここまで、本当に、店が少なかったです...。そうこうしているうちに、12時のサイレンが鳴り響きました。 鯉のぼりと、農作業中のおばあちゃん。 久万町立病院の交差点を右へ。いよいよ大寶寺です。さっきいただいたオロナミンCを一気のみしました。(笑) 久万の市街をゆく。 久万川にかかる橋を渡ります。 鯉のぼりが元気に泳いでいます!! 後ろからもお遍路さん、鈴を鳴らしていらっしゃいます。 土産物屋さん「すごうさん(菅生山)」、お店のかたと挨拶しました。因みに44番である大寶寺は、88の半分の番号ということで、「へそ寺」とも言われるようですね。 44番大寶寺の表参道に入ります。 高い木々の間を通り抜けて... やっと着いた!! 第44番大寶寺です。長かった...。23〜24番、そして37〜38番も長かったですが、この43〜44番も本当に長かった。朝すごく早く出発して漸くたどり着いたことも感慨深いです。 石段を一歩一歩登ります。そして鐘をつきました、澄んだ音色で聴き惚れました。☆ 納経時、(宿確保のための)公衆電話の場所について尋ねたところ、今まで来た道を下ったところにあるとのこと、もう少し歩いた先で探すことに決定。 高台からの眺めです。 岩屋寺への道を引き続き歩きゆく。この道の先に、岩屋寺方面と久万美術館方面の分岐があったのですが、久万美術館に公衆電話があるのを見つけたので、少し寄り道。前を歩いているお遍路さんはそのまま岩屋寺方面に歩いていかれました。 久万美術館、公衆電話に入り「国民宿舎古岩屋荘」を予約。 そして車道を歩き続けます、くねくねした道やトンネル(峠御堂隧道)を通って... 県道12号、153号、209号の交差点に。交差点のそばにあった「松山生協 畑野川店」にてジュースを買って一気飲みしてから、12号を引き続きまっすぐ行きます。 こんな狭いところを入るんだ...よーし行くしかない。 小川のそばを歩きます。 さあ岩屋寺まであと5.4km。ワゴン車のおじさんが車を止めて、「近くまで乗せたろうか?」と言ってくださいましたが、ありがとうございます、歩きでまわっているので結構です、とお断りさせていただきました。 広い道とほぼ並行して歩きゆく。草むらの中から何やら音がすると思ったら...黄土色のヘビがしゅるしゅると穴に入っていきました。(汗) そろそろ広い道に復帰かな... そうして一旦は復帰したのですが、すぐ遍路道の指示あり。「石畳道」とのこと。 暫くは石畳ではなく山道が続きます。 そして指示通り石畳の道になりました。 「四国のみち」標識、もう何十回見ただろうか。思えばこのお遍路も半分を越えたのです...。 山道は続きます。 畑とお花。 すっくと立った木々を縫って進む。 高台からの深い森。 時間は15時台、歩き始めて12時間以上経ちました。しかし、まだ日は落ちていない。もうひと頑張り。 上には木漏れ日。 踏み外したら大変...。 危なっかしい山道をひたすら通ります。 そうして見えて来た岩屋寺、やった!!☆ 大寶寺から10km強といいますが、もっと長かった気がします。 到着、第45番岩屋寺。時刻は16時ちょうど。ちなみに、このたどり着いた門は大師堂に近い裏門です。表門に立ち寄ってから参拝しようかとも思いましたが、参道が極めて長いため断念。鐘をついてから参拝、納経完了。長く歩いたこともあり、記念にと、お守りを2つ買ったのでした。 そして、表門から帰途につきます。階段麓の売店のおじさんに、国民宿舎の方角について尋ねたところ、「橋を渡って左、何もないところにいきなりある、30分くらいかかる」とのこと。ありがとうございます。 ありがとう、岩屋寺。また会う日まで。 こうして、橋を渡り... 歩いて行くとトンネル。道すがら、国民宿舎を示す看板などは特になく少し不安になったものの... 無事到着できました。いやはや、今日は14時間は歩いたかな? 今までで一番長かったかもしれません、感慨深いです。湯加減抜群のお風呂(結構混んでいた)に入り、刺身、鍋焼きうどん、山菜、川魚煮付けの美味しい夕食をいただき、19時台にもう就寝。ここまでこられたことにただただ感謝。特に長時間歩いたためか、左足のふくらはぎがやや腫れていますが、まずは様子を見よう。 |
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