|
1st day 1 2 3 4 5 6 7 8 9 |
2nd day 10 11 12 |
3rd day 13 14 15 16 17 |
4th day 18 19 20 21 |
5th day 22 23 |
6th day - |
7th day - |
8th day 24 25 26 |
9th day 27 |
10th day 28 29 30 |
11th day 31 32 33 |
12th day 34 35 36 |
13th day - |
14th day 37 |
15th day - |
16th day 38 |
17th day - |
18th day 39 |
19th day 40 |
20th day 41 42 |
21st day 43 |
22nd day 44 45 |
23rd day 46 47 48 49 50 |
24th day 51 52 53 |
25th day 54 55 56 57 58 59 |
26th day 60 61 62 63 64 |
27th day 65 |
28th day 66 67 |
29th day 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 |
30th day 79 80 81 82 83 |
31st day 84 85 86 87 88 |
32nd day 1 |
epilogue Mount Koya |
<16日目 / 16th day>
5時台に目が覚め、5:13くらいから支度開始。岩本寺でいただいた青いビニール袋を、洗ったばかりの衣類入れに使います、感謝。6時から朝食をいただき、そして出発。ありがとう、安宿さん。 左の足首に、両脚の薬指のつぶれた豆が痛いですが、ひんやりとした空気の中にのぼる朝日をみて元気を出します。 さざ波の音をバックに、山からフクロウの声が聴こえます。 煙が上がっています。 ダックスフントです。 狭い遍路道への誘導。よーし行ってみよう。 待っていたのは、木々に囲まれた暗い道。 さざ波の音色は続きます。 影法師。 大きな小学校あり、思ったよりも子供たちの数は多かったです。 音楽に合わせてグラウンドを元気にぐるぐるまわっていました。 高台を越えます、あと少しで海。海に出る直前にスリーエフがあって、おなかが減っていたこともあってすぐ食料調達。当初チキンがなかったのですが、店員さん(女子高生アルバイト)が「1分でできます」と言ってくれて、すぐ作ってくれました。そして、「お遍路さんにはお茶プレゼントです」と、ペットボトルお茶までいただきました、まことにありがとうございます。因みに、おなかが減っていたため買った食料のほとんどは店のすぐそばで立ちながら食べてしまいました。(笑) 海沿いに出ました。 晴れてよかった、美しい色で海は迎えてくれました。 白い船たち。 ...とのどかに眺めているうちに、どうやら道を間違ったことに気づきまして(汗)、半島を時計回りにまわるよう復帰を試みます。 この分岐を右折、347号線に沿って窪津経由で38番金剛福寺を目指します。 この日が晴天に恵まれて本当によかった。 37番から38番までの「お遍路最長距離」を、一歩また一歩と、詰めていきます。 最長というとやはり特別な思いがあるものなのです。それを歩けるまで来られてよかった。 ちょっとだけ地球が丸いようにも見えますが...レンズの収差か。(笑) 波はおだやかです。 海のそばはこんもりした山。 波の削り取った岩。 窪津漁港に着きました、そこにいた先客とは...。 猫たちでした。(笑) つぶらな瞳。 じっと見つめる。 デュエット?! さあ、足摺岬まであと10.3[km]。 窪津漁港をあとにします、すぐにへんろみちを見つけたので登ることに。 さっきまでいた窪津漁港が眼下に。 そして遍路道は続く。 海の見える高台の遍路道。 生い茂る木々。 久しぶりの、大きめの遍路小屋。畳の善根宿まであります。お手洗いを借りました、ありがとうございます。 合流地点。 青い海に後押しされるように、38番までの距離を詰めていく。 まっすぐ伸びる道。 このあたりの住人は毎日海をみられる...いいなぁ。まぁ、いつもこんな美しく静かな海じゃないのかもしれないけど。(汗) 熱帯雨林のような、密度の高い森をいく。足摺岬まであと2[km]だ!! この遍路道を登れば、おそらくもう38番でしょう。さあ登ります。 登り道はなかなかきつい、そしてそれ以上に... 台風のあとで倒れた木々の「天然の網」がなかなか厄介なのです。ぎりぎり通り抜けられるくらいの網。 網を何とかこじ開けて進みます。 登りきり、工事現場を見ながら... 見えて来たのは足摺岬!! 約90[km]、お遍路で一番長い札所間の距離を歩き通しました!! ジョン万次郎の銅像が迎えてくれました。 やっと到着、第38番金剛福寺。数々の札所の中でも、到着がこれだけ感慨深い札所は初めてでした。 私にしては珍しく、境内もちょっと撮影。駐車場に停まっているバイクや車の数のわりに、境内の人は少ない模様。 ちょっとだけ、境内を歩いて回りました。納経所のかたが、納経時、「よく晴れたねぇ」と声をかけてくださいました。思わずこぼれた言葉は、「ええ、来てよかったです!!」 亜熱帯の植生でしょうか。 静かな境内、もうなかなか来られないのだからじっくり見ておこう。 ありがとうございます、金剛福寺。 昼食は、金剛福寺ちかくのレストラン「つばき」。こうして海を眺めながら、鰹たたき定食、美味しくてあっという間に平らげました。ありがとうございます。 さあ、次の延光寺までの道のりとしては、ざっくりいって海のそばの道と内陸の道があります。ここまできたからには海沿いをずっと行って半島を一周しようと思い起ち、歩き出します。 レストランつばきさん、ありがとうございました。 強い日差しは続きます。 のどかな風景。 しばらくは大きな道を歩いてから... ここから左側の遍路道に入ります。遍路道にはいったばかりのタイミングで、座って談笑していたおばあちゃん3人が、足摺名物の甘いせんべいをいただきました。「手で割って食べるんだよ」「若いから歯が丈夫だろうねぇ」。ありがとうございます。 遍路小屋がありましたがここは休まず通り過ぎました。 輝く海が背中を後押ししてくれる気がします。 集落を見ながら歩く。 下り坂にさしかかるところで、大規模な工事区間あり。 海、山、空、すべて青です。 そして森の中の道に入りました。 だんだん太陽が西に傾いて来ました、あとひと頑張りです。 トンネルには入らず、より海沿いの遍路道を歩く事にしました。 集落を照らす西日。集落にはあちこちに水が流れているのですが、管を伝う音がケーナの音色を思わせ、すごく癒されます。 狭い急坂を行く。 こんな狭いところを行けとな。(汗) 珍しい、白が基調の郵便局。 鰹節作りの真っ最中、そばを通るといい香りです☆ お仕事お疲れさまです。 こちら、ジョン万次郎(中浜万次郎)の生家を復元した家。 遍路道の矢印は続く。向こうに鉄橋が見えますが... 結局その鉄橋のところまで登ります。 そしてここから遍路道に入れとの指示、しかしここかがら大変だった!! このような山道が続くのですが、ありとあらゆる枝の間に蜘蛛の巣、遍路道を行くためにそれを強行突破しなければなりません。しかもそれがひたすら続くのです、これは精神的になかなかきつかった。服もリュックもそして顔も髪の毛も、ぶった切った蜘蛛の巣でべとべとに...。蜘蛛さんごめんね。宿についたら体を念入りに洗わないとな...。山道はかなり長く続き、17時の鐘も遠くから響いて来て、どこか宿にたどりつけるだろうかという不安との戦いでもありました。 そして漸く山道を降りたのでした。スクワットのおかげか、ここまでアップダウンが続いても膝は特に痛くなく、効果覿面です。やっと降りられた安堵感もあってか、自販機でミルクセーキを2本買って一気飲みしてしまったのですが(笑)、自販機の台詞が「まいど!おおきに!」と思いっきり関西弁なのが面白い。 山道のあとにたどり着いたのは、午前中に道を間違えて到着したスリーエフ近くの湾でして、夕暮れにはこんな顔をみせてくれました。 早く宿を探さないと...。夜はすぐにきてしまいます。地図を見たところ、四国電力前のバス停があるので、バス停に行って時刻表をみたところ中村へ戻る便を確認したので、今日は中村に戻る事に決めました。バスまでまだ時間があるのでこの辺で夕食にしようと決めます。 そして入ったのが「お食事処あしずり」、長太郎貝黄金焼き定食+塩鯖叩きをいただきました、あまりに美味しくてあっという間に平らげました。ありがとうございます。疲れた体に、塩味が染み渡ります。 ありがとう、あしずりさん。 バス停にてバスをひたすら待ちます。 四国電力前のバス停、今日はここまでね。ちなみに四国電力の略称は「よんでん」らしいですね。そして18:34にバスは来ました、客はお年寄り2人だけ。中村に行くにあたり、途中の下ノ加江で降りて昨日の「安宿」のお世話になるのもよいかなと思いましたが、まだ電話をかけられておらず空きがあるか不明であり、中村市のほうがその場で予約できる宿が多いと予想したため、予定通り中村まで乗って行きます。バスは中村までひたすら走ります、あたりはずっと真っ暗でした。 中村駅前に着きました。明日の四国電力前方面の始発バスは8:20発とのこと、思ったより遅いけどまぁいいや。 泊まる場所、中村第一ホテルで即決。(写真は中村駅です) 今日はついにお遍路におにて一番長い距離を歩ききったんだ、気を引き締めて頑張ろう。 |
前の日に戻る | 次の日に進む |