歩き遍路の記録 / Recording of Walking-Pilgrimage of Shikoku 88 Temples

思うところあって、歩き遍路をしてみることにしました。
88箇所、長い長い道のりを、じっくりと歩きたい。
文字通り、千里の道も、一歩から...。

歩き遍路における、かっちゃんの独自ルール / Rule of Kacchan's walking-pilgrimage

■道中、携帯電話など、ネット環境は一切使わない (公衆電話のみ可) / No use of Internet Environment at all (except public phone)
■野宿はしない / Stay at some charged inns (No rough sleeping)
■手をつかず、2本の脚で歩く(相撲のルール同様) / No be on hands along the way, such as that of Sumo's rules
■道中、酒は一切飲まない / No drink any alcohol


数字は寺院の番号を、数字の色は寺がそれぞれ徳島県, 高知県, 愛媛県, 香川県にあることを表します。
Colored numer means temples visited in Tokushima, Kochi, Ehime, and Kagawa prefecture.
1st day
1,2,3,4,5,6,7,8,9
2nd day
10,11,12
3rd day
13,14,15,16,17
4th day
18,19,20,21
5th day
22,23
6th day
-
7th day
-
8th day
24,25,26
9th day
27
10th day
28,29,30
11th day
31,32,33
12th day
34,35,36
13th day
-
14th day
37
15th day
-
16th day
38
17th day
-
18th day
39
19th day
40
20th day
41,42
21st day
43
22nd day
44,45
23rd day
46,47,48,49,50
24th day
51,52,53
(to be continued...)


<14日目 / 14th day>

行程 / Route 旅館福家〜左へ曲がれのカーブ標識〜37番岩本寺〜民宿さかうえ
Fukuya Inn ~ Road Sign of "Turning Left" ~ 37th Iwamotoji ~ "Sakaue" Inn
歩行距離 / Walking distanceapprox. 38[km]
天候 / Weather暴風雨 / Storm
要約 / Summary多分、精神的に一番きつかった日。台風直撃でひたすら土砂降り、雷鳴雷光も強風も容赦ない、びしょ濡れで視界も不明瞭な中、濁流のそばを歩き続ける。カメラが湿気のためか不調で、途中の写真なし。それでも、台風が去ったあとの晴れ間の美しさに感動。しかし今度は宿がなかなか見つからず、見知らぬ家の門を叩いたところ宿を教えていただき、何とか事なきをえた。感謝。
Maybe the most mentally-hard day, walking on in the severe typhoon, along muddy streams, continual thunder, strong wind, all wet, with poor visibility. Moreover the camera malfunctioned maybe due to humidity. But I was so impressed by the blue sky after typhoon passed. After straying for a long time searching for any inns, I asked for a strange lady, and she helped me, Thanks!



朝、朝食をなんと部屋まで持って来てくださいました。ありがとうございます、福屋旅館さん。



さらば、土佐久礼の街並み。また会う日まで。



雨は降り続けています...。



濁流です、流れが極めて速い。



国道に出るための道を歩いていきます。



国道56号に出ました、そして、昨日の到達点である道路標識。さあ、今日の行程はここから始まります。



トンネルの中、水が滝のように流れ落ちていました。とにかくすごい雨量なのです。



霧が深い...。



七子峠。まだ8:23です。それにしても、雨粒が、手に当たって痛いくらいに、勢いがあります。



ラーメン「豚太郎」。



雨量がわかりやすく撮れた写真。この遍路小屋で暫し休憩。



コンクリートに打ち付ける雨音がすごい。



とにかくひどい雨と風。(写真ではお見せできないのですが)カエルやミミズの死骸がそこここに...。



濁流です。いま思えば、このような悪天候の中お遍路を強行したのは、土砂崩れや濁流の氾濫に巻き込まれるリスクの観点で、あまりほめられたものではなかったかもしれません。このお遍路記録は、決して、皆様に、悪天候の中無理して歩くことを勧めるものではありませんのでよろしくお願いいたします。



ひたすら濁流。



自動車とくにトラックは、歩行者に水をぶっかけないよう、歩行者から遠くを走ってくれることが多く、助かります。写真右のスーパーに入り、チョコレートとジュースを購入、お手洗いをお借りしました。ありがとうございます。スーパーの店員さんが「(これから第37番)岩本寺ですか? 大変ですね」と声をかけてくださり、そして「大きいビニール袋使います?」と提案してくださいました。ビニール袋は多めに用意してあったので辞退しましたが、お気遣いありがとうございました。



あの低い雲から、とめどなく雨と風がやってきます。



道の駅ですが入ることなく先へ進みます。



交通量はそう多くない印象。



トンネルに入ると雨は入ってこないのでほっとするのですが、たまにトンネルの壁から噴水のごとく水が吹き出ていることもあります。



そろそろ岩本寺、早く到着したいという気持ちが強いですがこれはタイムアタックではないのだから落ち着こうと、気持ちを抑えます。



第37番岩本寺、ずぶ濡れの状態での到着。



車でまわっているお遍路さんに一度会釈してから、山門に入ります。



腰掛けて参拝の準備をしますが、ろうそくがなかなか見つからなかったり、準備に手間取ります。おじさんが「歩き? 大変ですね」、私「いやいや、舗装されている道があるだけありがたいことです」おじさん「これだけ苦行されたのですからきっとご利益がありますよ」...ありがとうございます。参拝時、いろいろと気持ちが高ぶっていたのか、いつもより般若心経や真言の声が大きくなっていたような気がします。あと、納経所のおばあちゃんに、ろうそくをともすためのチャッカマンをお借りし、青いビニール袋までいただきました、「風邪ひいたら何にもならんから気をつけて」とお声かけくださいました。ありがとうございます。



さあ、ここから38番まではお遍路の中で一番長い道のりなのです。ついにそれを歩くときがきたか...。感慨深いものがあります。まずは昼食にしようと思い起ちますが、(納経所のおばあちゃん曰く)岩本寺の近くには昼食食べられるところあまりないそうなので、まず窪川駅を目指します。何かあるといいな...。



窪川駅到着、ちょうど12時でした。



駅前のちいさな「末広食堂」に即決、オムライスと唐揚げのセットが本当に美味しかった!! ありがとうございます。店のテレビからは、台風通過に関するNHKニュースがひたすら流れてきます...今思えば、この日歩き遍路を強行したことは決してほめられたものではなかった気がしています、これからお遍路にいかれるかたは、どうか私の真似はしないようお願いします、天候に十分注意し、無理はなさらないよう!



窪川のツルハドラッグで、液体洗剤(探してくれた店員さんありがとうございます)を買ってから、さあ試合再開。そうそう、洗濯事情ですが、私は荷物軽量化のために着替えは2日分しか持たないようにしていて、こまめに洗濯して乾かしているのです。



遍路小屋で少し休みました。本当にこの時間帯、うしろから突き刺さるような雨風で、一瞬身体が浮いたような錯覚に襲われるくらいでした。雷鳴・雷光もとめどない。全身びしょ濡れです...。



このころから湿気のためかカメラの調子までよくないことに...。踏んだり蹴ったりですが、これも修行なんだ、と思い直します。乾燥剤を入れたビニール袋の中にカメラをしまい、暫く待って様子を見る事にします。この写真を撮ったあと、暫く、カメラは回復しませんでした。


そして、徐々に雨が小降りになり、風がやんで、山間部の谷間に見えた晴れ間の青が何と美しかったことでしょう。写真には撮れませんでしたが今でも忘れられません。奇異に見えたのは、本当に神々しい青の下で、うぐいす色をした濁流は相変わらず、すごい速さでうねり、木片などを荒々しく容赦なく押し流していた、このコントラストです。そんなコントラストを眺めながら、今度は晴れ間の両サイドに目をやると、見えるのは台風の渦巻く雲、まるでラピユタのようです。忘れられない光景です。
こうして台風が通過したあとは、一転して日差しが強くなって来ました、時刻は16時をまわっていましたが日焼け止めを顔と首筋と腕にくまなく塗ります。(私は皮膚が弱くて、日焼け止めがないとあっという間に肌がピンクになってひりひりしてしまうので、日焼け止めは欠かせないのです) そして歩き出すと、ほどなくして天然温泉の宿がありましたがもう少し歩いてみようと思い、通り過ぎます。ある程度歩いてからベンチに腰掛けていると地元のおばあさんが通りかかり、「お疲れさまです」「雨あがりましたね」とお声掛けくださいました。そして、「宿はここから4km」と教えてくださいました、ほんと助かりました。ありがとうございます。よーし歩こう。
しかし。ここからが長かった...。スリーエフや道の駅に入ろうかとも思いましたがまずは宿確保が先だと思い、歩き続け、国道56号から左に行き銀行などを左に見て海沿いへ。確かに宿はこちらの方角。そして海から山へのぼる山あいの泥濘んだ細い道をひたすらのぼったのでした。漸く到着した宿はかなり立派な門構えで本館と別館の両方があります。しかし、残念ながらこの台風のため本日泊まれない、とのことでした。結構長くのぼりを歩いてきただけにちょっと残念でしたが、これも修行と思い、心を鎮めます。
くだり道、風が強くなり、そして暗くなってきました。気がつくと真っ暗、でも台風一過で星がきれい!!


あっというまに真っ暗になってしまったのです、写真は闇に浮かぶ土佐佐賀駅。そうそう、この頃カメラは復活したのですが、電源ボタンが機能しなくなり、再生ボタンを押しながらシャッターボタンを押すことでしか電源が入らないように...。大丈夫かなこの先?(汗)



泊まれるところを早く見つけないと...。



スリーエフまで戻って問い合わせるということも考えましたがこの日はあまりにもいろいろありすぎて精神的に切羽詰まっていました、最後の手段だったのですが一般の人の門を叩いて宿を教えていただくことに...。土佐佐賀駅の対岸に渡って見つけた民家のインターホンを鳴らしまして(汗)、出て来たのは若いお母さん。民宿「さかうえ」を教えてくださったのです、「中村方面へ、この道をずっといってガソリンスタンドを右」。ああ、ほんと助かりました。ありがとうございます。このお母さんに巡り会えなかったらこの大ピンチは切り抜けられなかったでしょう。



街灯が少なくて真っ暗、最初は宿までの道が正しいか自信がなかったのですが、ガソリンスタンドをみつけたときには安堵。


そしてそこから更に歩いてやっとたどりついた「さかうえ」。大柄なスイス人(日本語うますぎ!!)および日本人のおじいさんと相部屋でした。建物全体が古く、お風呂も狭かったけど、焼き魚と煮物とミカンの夕食は本当に美味しかった!! いやあ、今日は本当にいろいろあった。皆様にただただ感謝です。人って、こんなにも、助けてもらって生きているんだなぁと改めて実感。
宿でいっしょだった日本人のおじいさんは、台風のため今日ずっと民宿さかうえで足止めだったそうです。(因みに室戸でも同様に足止めだったとのこと) 私は台風の中歩いてしまったわけで、結果的に怪我などせず歩けたからよかったものの、今後は本当に悪天候のときにはとどまる勇気を持たなければ、と思ったのでした。
3人とも、20:00に就寝。明日は台風一過で快晴が期待できるし、早めに起きてたくさん歩こう、と決心します。


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