|
<04日目 / 04th day>
どの寺も、開門は7:00で統一されているようなので、恩山寺に7:00に着くことを想定して早起き。4:30に宿を出たのでありました。真っ暗なおかつ寒い、こんなに寒いとは思わなかった...。さあ、歩き始めよう。 5:00、昨日のファミリーマート到着。おでんを買って食べました、これが朝食。そうそう、コンビニのチキンって私は結構好きで頻繁に食べるのですが、朝早い時間帯だと揚げていないことが多いようですね。このときもそうでした。朝からチキン食べる人は少ないから?? まだ暗いけれど、車は結構たくさん走っています。 明るくなってきました。グリーグの「ペール・ギュント」の「朝」が、心の中で鳴り響きます。 太陽が出てまもないころ、休憩所到着。身体が温まりました。 休憩所からみる日の出。この日は、前日とはうってかわってよく晴れたのです! 何と、関西方面への高速バスが。 朝日によってできる、私の影法師です。 第18番恩山寺への分岐です。 牛舎あり、ちょっと臭う。(笑) さあ、寺へはもう少し。坂道を歩いていると、車のお遍路さんがどんどん追い抜いて行きます。ちょっと両膝の上がきついけど、これくらい何でもない!! 第18番、恩山寺到着!! 狙った7:00ぴったりに着いたのでした。驚いたことに、もうかなり人がいます。熱心だなぁ。 立江寺までの道、なんとこんな竹やぶの中を行けとな...。 竹やぶを抜けてから、きちんと道しるべがあって、安心。 お遍路も4日目となり、気づいてきたのは、視界から道しるべ(赤い小さな矢印)を検索する能力が高まっていることです。(笑) 人間、慣れってすごいなぁ。そして、これだけたくさん道しるべをつくってくれた、たくさんのお遍路さんの先輩たちには、本当に頭が下がります。 それにしても、立江寺までの道のりはかなり長い印象。やはり両膝の上が少し痛い状態が続いているため? 立江寺より少しまえにある小さな店でウーロン茶を買い、飲みながら行きます。このストアの店員さん、「立江寺まではもうすぐですよ」と仰ったのですが、ちっとももうすぐじゃなかった...。(汗) 「関所寺」と呼ばれる、第19番立江寺に到着。きちんとした心がまえでいかなければ...と、門をくぐる前に少し緊張。納経してくださったのは若いお兄さんが、「次の鶴林寺までは13km、途中の店といったら5km先のコンビニくらいしかない」と教えてくださいました。こりゃあ食料補給しておいたほうがよさそうだ。朝おでんを食べただけでおなかがすいていたので、立江寺前の小さな店でバナナ一束とロールカステラとどら焼きを買い、バナナ数本を残して全部一気に食べてから、さあ出発。 攻撃的表情の猫!!(汗) 保育園、この日は卒園式ということで賑わっていました。 一転、ぽけーっとした表情の犬です。 野菜直売所。品数が多い。うまい棒や総菜パンまであります。 全体像です。 天候に恵まれた日。暑いくらいです。 22号線に出て、広い道となりました。大きなトラックが轟音を立てて歩行者の近くを走る、ちょっと怖い。 遠くの山々にはまだ雪が。 漸く、立江寺のお兄さんが仰ったローソンが見えてきました。ローソンでは、カキフライ2個、チキン、マカダミアナッツ&アーモンドを補給。いやはや、たくさん歩くとおなかが減る...。 青空と桜と、続く道。 そろそろ昼食ということで、このあたりで有名という「あおき」に入ることに決めました。(ガイドブックに書いてあった店) すごく立派な店構えです。移転・改装したばかりとのこと。11:30開店であり、着いたのは11:20くらいだったのですが入店させてくださいました。ありがとうございます。 これが店構え。阿波尾鶏の定食を食べました、鶏肉の身がひきしまっていて美味しい!! 食べ終わるころから、店は混み始め、あっというまに満席に。早く着いてよかった。法事など、家族での利用が多いようです。会計時、飴4つを店員さんからいただきました、ありがとうございます。 鶴林寺までの道のりは途中から山道(登り)になります。 振り返って見下ろした風景。 林の中をひたすら歩きます。 木漏れ日が美しい。でも、脚は相変わらず痛む...。(汗) 鳥瞰図の看板を見つけました。 その向こうには絶景が。 漸く、第20番鶴林寺に着きます。この日は区切りうちの最終日でして、この鶴林寺で一旦終了とするか、それとももう一個先の太龍寺まで行くかどうか、ちょっと迷います。納経所のかたは、「太龍寺までは約6kmの山道だから3時間で着くと思う」と言ってくださいましたが、正直不安。でも、「迷ったときは前に出よう」と勇気を出し、太龍寺に向けて歩き出します。 下りの階段は、膝に堪えます...。 のどかな光景。 細い橋をわたります。このあたりで、腰の曲がったお婆さんと会い、少し言葉を交わしました。「今日はぬくいねえ、ちょっと前まで雪が降って寒くて大変だった」とのこと。お遍路にこまかく道しるべができたのは「ごく最近のこと」と仰っていましたが、おばあちゃんの基準ではどれくらい前なんだろう?(笑) あの自動販売機のところを左へ進みなさい、と教えてくださいました。感謝。 深緑の川の流れ。 せせらぎのそばをひたすら歩いて行きます。 とぼとぼと歩く犬も追い越し、ひたすら歩く。 とぼとぼ...。 膝が痛い状態は続きますが、のぼりのほうが膝への衝撃は少なく、楽といえるのです。 さあ分岐点まできました、あと少し!! この分岐点を右に行けば太龍寺、まっすぐ行けば第22番平等寺です。次の区切り打ちはここの分岐点から再スタートがいいかなと思い起ちました。 漸く着いた、第21番太龍寺。思ったより早く着きました。 深い山にぽつんとある、まさしく秘境の寺です。 境内はかなり広く、立派な石碑などが建っています。 この太龍寺は、歩き以外だと、ロープウェイで参拝するしかないようで、ロープウェイ乗り場は大賑わい。一回目の区切り打ちは本日で終了、これからロープウェイで山を下って宿探しをすることにします。納経所にて近くに宿はないかときいたところ、ロープウェイを下ってすぐのところにある「道の宿そわか」を勧めてくださり、即決。公衆電話で早速予約したのでした。 嗚呼、一回目の区切り打ちが終わろうとしています。ロープウェイからの眺めはまさしく絶景。海まで見えます。 四国の険しい山々...。濃淡が美しいです。 「道の駅そわか」さんに到着。 そわかさんは、スタッフさんたちの笑顔、お風呂の湯加減、夕食・朝食、すべてGoodでした。素晴らしいです。ちなみに、飼われているパグが可愛い。(笑) またお遍路をすることになったときは泊まりたいです。次の日、宿から一番近い「和食東」バス停から、徳島駅行きのバスに乗って、帰還したのでありました。これにて第一回目の区切り打ちはおしまい。 |
前の日に戻る | 次の日に進む |